
「おい、これ何だよ?」
「読めねぇよーアニキー」

「トップバリュ…イオンで売ってるのか。イエローキウイてんだ。ほほー。」
「チリ産のジンタオって品種みたいだねアニキ。」
「ああ。ふさふさしたけもな毛もないしな、
オレ達のゴールドキウイの近似種なのかなぁって感じがするぜ。」
「た、大変だアニキ、メチャあまって書いてある!」

「うろたえるな。どれどれ…
フルーツは個体差も大きいからなんとも言えねぇが、あんまり甘くはないな。」
「ほんとだ!いかにも植物の果実ですよ、っていう、
なんていうか繊維が口の中で感じられた食感だねアニキ。」
「ああ。オレ達みたいな滑らかなしっとり感が、コイツはちょっと薄く感じるぜ。」
「この時期から春くらいまでは僕たちがニュージーランドから来られないから、
そこ突いてきたのかなージンタオさんたちは。」
「そこはわからんが、まあいいじゃねぇか、その間だけでもいろんなキウイ食べてもらって
春になったら、やっぱゼスプリが一番!って思ってもらえたら。」
「さすが…アニキは心が広いね!
限定フィギュアはなかなか入手できないのにね!」
つづく
(いや終わり)
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あか。
が
しました