
私の表の顔はサラリーマンデザイナーだ。
毎日活気ある仕事部屋に向かい、
達成感のために知恵を絞り技術を駆使する作業。
納期に追われ忙しいながらも充実した時を噛みしめている仕事中、
己ですら忘れかけた自分の立場を想い出させるよう、
無遠慮にスマホが震える。
LINEで指令だ。
「オムツ ナクナル」
「マヨネーズガ ホシイ」
…この指令に逆らうと、自分の身にどんなことが起こるのか。
いや、考えることは諦めてる。
どんな指令がきても従順に行動するだけだ。
これほどまでに指令に忠実なのは、私とイーサン・ハントだけだろう。
そして今回課せられたミッションはこうだ。
「プリンガ タベタイ」
「もりもと イオンモール旭川西店」。
旭川市緑町23丁目2161-3 イオンモール旭川西 1F、マップはこちら https://goo.gl/maps/gvvbYgaPsnvaazt67
営業9時〜21時、無休。Pあり。
[現在の開店・休業・テイクアウト対応などの状況は店舗にお問い合わせください]

「今回の指令だが、職場から離脱後、すぐに車を飛ばして欲しい。
ターゲットはプリン。店は問わない。ただし美味しくなければならない。
期待する。以上。」
要するにそういうことだ。
簡単そうだが、ここには深いものが隠されている。
「職場から離脱後」これは仕事終わってから、ということなので、この日だと午後8時頃を指す。
そして「美味しくなければ」。そう、その時間に美味しいプリンの店が開いてるのか?!
Mi6から同様のミッションが課せられても、達成できるのはきっとイーサンのチームだけだろう。
それを私ひとりで…
いや、やれる。
イオンだ。イオン西に行けば、きっと美味しいプリンはあるはずだ。

突入。
今回は変装などしてなかったが、誰も私など見向きもしない。まあいい。
探している時に真っ先に目に付いたのが、
もりもとの目にも鮮やかなプリン!!
美しい…これだ、もうこれしかない!!いやこれでいい!!
早く帰りたい!もうめんどくさい!!

…興奮の余り少し取り乱したが、
無事にターゲットを仕留めることができた。

フルーツが爽やか。
上に様々な味が乗っている、このプリンへ向かう序章。
軽い甘み、濃い甘み、酸味、それぞれのフルーツのうま味。
それを経て、テンションが最高潮に上げられる。
口の中がすでにプリンを迎え入れる準備ができてる。
ヨダレだ。大量のヨダレが頬の内側奥から噴射されているのだ。
フルーツは食べ終えた。
よし。プリンだ。私はプリンを食うのだ。
生クリームを通り抜け軽い手応えのあるところですくい上げ口に運ぶ…
違う!そうじゃない!
スポンジが出てきた。色もプリンと一緒だ。紛らわしい。
確かにしっとりと軽く美味い。
が、いつまで私を焦らすというのだ!

幸いスポンジの層は薄く、簡単に突破できた。
ようやく、ようやくだ。
たまご風味たっぷり、私の好きな固形感。
だが舌の上ではゆるやかにとろけてゆく。
これは…指令が無くとも自ら手に入れたいターゲットだった。
[食べログ]
もりもと イオンモール旭川西店 (ケーキ / 近文駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.7
あかの食べログページはコチラ http://tabelog.com/rvwr/dc2raka/
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あか。
が
しました