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私の好きなブランド、ホンダ・ソニー・Apple。

この本、昨年末からちらちら宣伝を見ていて、存在は知っていました。
一昨日、ちょっと立ち読み…のはずがどんどんハマって、
1600円がイタイ、と思いながらも買いました。

この本、基本的には、初代オデッセイのヒットで起死回生なったホンダと
デジタル家電に乗り遅れ株価下落の「ソニーショック」という言葉すら誕生した
現在失速中のソニーを比較したモノです。
ソニーの失速の対照として、同じ業界から、今i-Podで元気いっぱいのAppleも
文面には何度か登場してきます(他に松下電器の名も)。

一般的には「自由」「革新的」「独自性(個性)」「若々しい」など、
同じオーラを持つホンダとソニー、
実はその生い立ちや会社の構造はずいぶん違います。
そして、その目に見えない両社の企業文化=DNAのわずかな違いが、
今日の勝ち負けを決定づけるモノになったのではないか、という著者の観点です。

両社に興味を持つ私のような方はもちろん面白く読めますが、
読んでいくウチに、今、自分の勤務している会社やその環境、
自分自身の仕事に対しても、ちょっと考えちゃったり、
新たなヒントがあったりもします。

そして、仕事以外の部分でも、大げさに言えば自分の生き方や考え方に、
少なからず考えさせられる部分もあります。
「インスパイアされる」とまではいきませんが、
「ふーん。それもアリかなぁ…」くらいには思えます。

読み物として面白く、
考えさせられてもそれが難しい事や押しつけがましくもないので、
肩も凝らずに気楽に読み進められます。